タイの文化(教育制度)のお話    
                            2004年9月吉日 
【タイは、6−3−3−4制です】
 今回はタイの教育制度のご紹介です。

 タイの義務教育は、「小学校6年生までです」と言うと、
 皆さん「エーッッ」と、驚かれます。でも本当のお話です。その昔
 (約30年程前は義務教育が小学校の4年生でございました)

 しかし現在、義務教育しか出ていない方はタイの中でも少数で
 あるとSさんは思っております。

 その原因の一つとして、労働法で18歳未満の人は、1日7時間
 以上働いては成らない、と言う条項があり、一般の会社、工場
 は8時間労働を基準に運営されているので、会社、工場は18
 歳未満の社員を雇用しない事で、未成年就職が大変難しい事。
 
 会社以外で労働時間に拘束されない業種(メイド、ウエイター、
 ガソンリンスタンド等)では、大変賃金が低いこと等が主な理由
 となるからです。

 そして忘れては成らない事項として、タイが高学歴思考であるこ
 と、そして最後にタイが経済的に豊かになり、教育熱心になって
 きている事が挙げられます。

 要は社会全体が高学歴化を推進しているのが現在のタイで御
 座います。

 タイの教育制度は、小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4
 年で、日本と同じ6−3−3−4制を採用しています。もちろん
 公立もあれば私立も御座います。

【タイの学校で日本と違う処は】
 @小学校から大学まで全て、公立私立を問わず制服であること。
    
  タイの学校は私服が認められておりません。全て制服で御座い
  ます。
  制服の色は、公立私立ともだいたい共通の色で、小学校−高校
  は、 上がワイシャツまたはブラウスで色は白、下が男子が半
  ズボン、女子がスカートで青または紺系が一般的です。

  男子は高校生まで半ズボン、女子はスカートが膝下であるとこ
  ろが全国共通。
  よって、服装と髪型で未成年に関してはある程度の年齢が推測
  できます。
  Sさん思うに、ヒゲも生え、すね毛フサフサの高校生に半ズボンは
  少しかわいそうに思われます、また見た目の悪い。。。改正した
  方が良いと考えております。
    
  大学生になると下が黒になり、女性の場合は長いスカート、ミニ
  スカートとバリエーションが増えます、当然、男性は黒の長ズボン
  になり半ズボンとやっとおさらばです。
           
 A髪型についても規制があり、大学生以外は、男子=坊主刈り、
   女子=オカッパまたは三つ編みになっております。

  成人男性が、オカッパ頭の女の子を連れていたら、それは親子
  と思ってください、決して援助交際では御座いません(^_^;)。
   
  当然、大学生からは、髪型の規制がありませんので、おのおの
  流行のヘアースタイルになります。

 (一般的な大学生の制服) この娘さんはオカッパですので、大学
 生に成り立て?1回生か???
    
 B公立の学校では、プールをほとんど完備していない。

  学校教育で水泳を教えませんので、泳げない方が大勢居ます。
  その反動か?住宅地となっている所には、プールとテニス場完
  備の所が多いです。 大学からエアコンを設備している所がふえ
  ました

 C飛び級ができること。
  最高2学年まで飛び級ができます。よって20歳で大学を卒業す
  る事も可能です。
  これは、子供の頭の良し悪しより、親の教育熱心さの方が強い
  要素かもしれません。

 D学区制が無いこと。
   
  逆に言うと学区制があるのは日本だけと言えるのではないでしょ
  うか、よってどこでも 好きな学校を選択して入学する事ができます。

 Eボーイスカウトの授業がある。
  小学校5年生からはボーイスカウトの授業があります。ボーイスカ
  ウトのある授業の日には茶色、紺、緑色の上下に着替えて学校へ
  行きますので、ハッキリ分かります。
  
  また小学校から高校まで、どの位ボーイスカウトの授業に参加した
  かによって、兵役(徴兵時) の期間免除および期間短縮がありま
  すので、それなりの重量な授業と言えます。
  当然あまり授業を積極的に受けなかった者は、20歳を過ぎてから
  3年間程度のの兵役が待って おります。(兵役者を選ぶのは、くじ
  引きと聞いております)

 今回は、ここまで。。。次回へ続きます。
 

      つづく。