タイの文化(中国系タイ人)のお話 
                         2005年4月吉日 
【貴方は中国系タイ人ですか?】
 ちょっと重たい話題から入ります。外国で現地の方を管理してい
 く上で重要なことは、人種的、宗教的、文化的な事には判断しな
 いと言う事、これが外国人管理者としてたいへん大事なことにな
 ります。
 外国人が、その国の文化風習、人種に理解できない、理解に努
 力をして行かないと、摩擦が起き紛争になりかねません。

 タイではお菓子や飲食物にも宗教的に食べられるかどうかの表
 示がしてあるぐらい宗教が生きている国ですので、(日本だけが
 異常なのか?日本ではどうだ、こうだと言って比較や判断の対象
 には出ないことが多いので)す。ましてはその他雑多な文化風習
 を含めると。。。(?_?)

 『来週休みます』
 『理由は?』
 『出家します、兵役に行きます、親の供養、親類の結婚、家族の
  葬式、家の供養、IDカード(身分証明書)の更新等々』

 我々外国人には入っていけない、判断できない事例が数多く出
 てきます。基本的にはみ〜んな許可する以外ありません。

 この手のお休み?行事参加で一番納得できないケースは、親兄
 弟、親戚の冠婚葬祭と中国系タイ人の行事です。

 タイの方は婚姻登録をしないので、親と子供の名字が違う何ての
 は良い方で、実の兄弟で無くてもピー(目上の兄弟)、ノーン(年
 下の兄弟)と言う文化ですので、会社の管理側としては人事に
 家族構成をきちんと確認をさせる、注意させることも時には必要
 になってきます。

 その中でも、『えぇぇぇぇウソだろう・・中国系に見えないタイ人が
 中国正月にお休み』したり、『明日は、ワイプラ(仏様の供養』と言
 って休ませて下さい、と言うか『休みま〜す』と申請して来たり、
 事後申請する社員も少なくないのが実状です。

 色黒で、髪の毛が縮れて居たりして中国系を感じさせない社員も
 大勢いらっしゃいます。
 ここで、日本人にはなかなか頭で理解できない考えられないレース
 (○○系○○人)と言う物に遭遇するのです。2分の1?3分の1、
 本当に入っているの?8分の1(?。?)、ほとんど入って居ないけど
 自称中国系。。。とか。

 以前、テレビで見たイスラエルへの移住者に白人、黒人等の色々
 な人種が居るのに驚いた事と重なります。人種の世界も自己申告
 の様な気がしてなりません。
 
 中国文化は偉大です、『タイに箸を使う文化をもたらしました』と、
 言うよりも自分たちの文化を他の国に来ても変えない人が多い人
 種と言った方が正しいかもしれません。またタイ経済は中国人?
 中国系タイ人によって運営されていると言っても過言ではございません。

 Sさんのスタッフも、純粋のタイ人なのですが、中国系に感化されて、
 牛肉を突然食べなくなったり。。
 (タイ人との食事会は、シーフード料理をお勧めします、これが一番
 宗教的にも文化的にも無難です)

 良くタイの中で『タイ人と中国人の区別は死ぬと分かる』と言われる
 所以として、タイ人系ならお墓を持たない、中国系はお墓を持つ事か
 ら明確に区別ができます。タイ政府は、基本的には死亡時には
 火葬を奨励していますが、中国系とイスラム系の人は土葬になります。

 この土葬も中国人は1人1墓式で場所を使うのに対して、イスラム系
 は、日本人と同じ○○家の墓ではありませんが、場所を決めて
 同じ場所へ安置しますので節約式?です、究極はお墓を持たないタイ
 人文化、お寺で火葬して終わり。その遺灰がどう処理されるのだろう
 何て事は考えてはいけないのでしょう。

 Sさんが住んでいるチョンブリ県は、中国人の大規模墓地があるこ
 とでも有名な件ですが、中国系の供養をする日には国道が大渋滞
 するほど中国系タイ人が集まってきます。



 この写真は国道のバイパス沿いの中国墓地の写真ですが、数万の遺体
 が眠る土饅頭群です。
 奥行き500m、幅1キロの墓地群です。中国系が多いと、タイの土地も
 お墓だらけになるのか。。。
 この内容とは関係ありませんが、手前の傘は、カニを売っている露店です。
 走行中の車から撮影
 した写真なので、m(_ _)m
 
 お話は全く変わりますが、Sさんの会社で一番多い休職理由。。
  ・第1位:風邪、頭痛、腹痛
  ・第2位:所用休暇(理由がない、分からない。。。)
  ・第3位:バイクの故障

【最近の読者の声から】
 『S君のタイ雑事記すごいです、こんど友達に定期講読を勧めます、頑張
 って続けてください』 日本からのご購読ありがとう御座いますm(_ _)m、
 ガンバッて継続して行きます。(*^_^*)
 
 『貴方は何系日本人ですか?』『貴方は本当に日本人ですか?』
 
 一度考えて見ることも良いかもしれませんね。それでは、今回も何となく
 分かった様な分からない様な内容でしたが、今回はここまででお別れと
 します。外国に住んでいると、異なった視線が見えてきます。

 いらっしゃいませタイランド。 

 つづく。