タイの文化(自閉症保護者の会センター)のお話    
   
          2013年3吉日 
【ちょっとコーヒーブレイク】
 
第1098話で公益財団法人損歩ジャパン記念財団からチョン
 ブリ県自閉症保護者の会センターへの海外助成金贈呈式
 の話をご紹介致しましたが、損保ジャパン記念財団とセンタ
 ーについて、もう少し知って戴きたく、百文も一見と同じ様に
 m(_ _)m(ちょっと誤ことわざ(*^_^*) 

【公益財団法人損歩ジャパン記念財団とは】
 まずは2月12日の損保ジャパン記念財団の岡林専務理事
 の挨拶から抜粋して財団についてのご説明です。

 「当財団は1977年10月に設立されましたが、設立以来一
 貫して社会福祉分野を中心とする事業に取り組んでおり、
 これまでの累計事業費の総額は約23億円、タイバーツに
 換算すると約8億バーツとなっています。

 贈呈させていただきます「海外助成」は、2年前から開始した
 新しい事業で、ASEAN加盟の10カ国に所在し、社会福祉
 分野で活動をする非営利団体を対象に助成を行う事業です。

 これまでの2年間で、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシ
 アの4カ国におきまして、障害者福祉に取り組むNGO5団体に
 助成をさせていただきました。

 今年度は、アセアンの6カ国から計9件の応募がありました。
 このうち、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、フィリッピン
 そしてタイの合わせて5カ国、計6団体のNGOに助成を決定し
 ました。

 タイにおいては昨年、脳性まひの障害者のリハビリテーション
 や学習に役立てる為、特別仕様のパソコン機材の購入費
 (100万円)を『Foundation of Children with Disabilities』という
 団体に助成しました。

 そして今年は、貴団体とともに、『Foundation for Women』とい
 う団体に女性の人権保護のための活動をするリーダー育成の
 費用(100万円)を助成しております。
 チョンブリ県自閉症センター』はタイにおいて本助成を受けられ
 る第3番目の団体です。」

 もっと損保ジャパン記念財団についてお知りになりたい方は、
 http://www.sj-foundation.org/

【チョンブリ県自閉症保護者の会センターとは】
 チョンブリ県自閉症保護者の会センターは昨年2012年4月1
 日に設立されたばかりの民間の施設です、主に通って来るの
 は、自閉症を中心(知的障害、学習障害LD等)とした養護学
 校に入学できなかった理由を抱える26名の児童とその家族
 を中心として、リハビリやセラピー、生活訓練療法、職業訓練
 療法等の指導をしておりますが、学費や入学費は戴いておら
 ず無料で、保護者がセンターの役員やスタッフとなり、各自の
 持ち寄りによって運営されております。

 タイの場合、生活保護制度も無く、障害者を持つ家庭は障害
 者のケア、日常の生活や生活の糧にも追われる生活弱者家
 庭が多いのが現状のため無料としたそうです。



 セミオープンタイプのセンター入り口、センターの垂れ幕は
 のれん代わり。 大きさは見ての通りのサイズです。





 センターの看板と、センター裏の遊具と縁台。



【センター登記関連】
 

 人間安全保障社会開発省発行  タイ国・身体障害者の生活と品質と
  2012年12月20日付け      開発奨励事務局2012年4月20
   からの表彰状 。              日付け認定証

 
 人間安全保障社会開発省からレベルの高い福祉施設のトロフィ
 ーと認定証2012年12月3日発行       
                      
 
 身体障害者開発財団からの認定証  2012年8月20日発行
                                
 センター登記は、人間安全保障社会開発省「Ministry of Socia
 l Development and Human Security」を始め、障害者開発財団、
タイ全国障害者の生活開発と奨励事務局、タイ自閉症財団等に
 登録され、ISOも取得しており、タイ国自閉症のホームページで
 センターの活動を広報しております 

WEBサイト http://autisticthai.com/

これ以外には、弊社コービョータイランドの会社ホームページ内
でも同センターを含めた障害者施設
の活動や障害者の活動報告を日本語サイトで公開しております。
総目次 http://gw.kohbyo.com/indexssan.html
 → 障害者活動のお話
 http://gw.kohbyo.com/indexssan-WEL.html



センター組織図、左がセンター、右側がチョンブリ県の組織図、
役人や医師が入ってのサポートです。

【センターの活動】
 月曜日〜金曜日、朝9時〜4時、各役員となった保護者が曜日
 別の責任者となり行事と日程の管理をしております。

 自閉症児は、コミニュケーション傷害だけで無く,運動機能場外
 等も抱えて居る場合が普通のため、保護者への自閉症児との
 接し方、生活方法やリハビリ訓練法も一緒に教育をし障害者
 とその家庭の生活向上を方針として行っております。

 センター内の週の活動には、ブラパー国立大・美術の先生から
 図工指導ボランティア、私立サミティベー病院からリハビリ方指
 導マッサージ等のボランティア、テコンドー指導ボランティア、
 チョンブリ県マハタイ財団(障害者の職業訓練学校)から作業
 療法のサポート協力等を戴いています。 
 
 日常の日程行事
 運動機能訓練:ボールやハードル等の器具も使います、マッサ
 ージ等。

 日常生活訓練:お金の使い方、時計の読み方、食事の作り方、
 洗濯等。
 職業開発訓練:アルミワイヤーを使ったワイヤーワークス、手
 芸を入れたバッグ、キーホルダー、液体洗剤、クッション造り、
 料理教室等。助成金はこの資材購入に使わせて戴きます。  


 
 人気のお料理教室、上は過去作った料理の数々(^-^) 
 詳細は第1013話、1014話をご参照願います(*^_^*)





【野外活動】


 政府機関主催の身体障害者展のセミナー参加やブース
 に出店



 人気の乗馬セラピーは各養護学校と合同で、今回はどっち
 が本物だ(?_?)のゲームも

 



 保護者も野外でリフレッシュ・キャンプ、 この時は後ろの
 テント泊でした。

【今後のセンター活動】
 現在は当初の予想を超え日常活動ので児童26名を含め、
 養護学校との合同乗馬セラピー活動を含めますと100名
 近い 児童をサポートをする地元に根付いた福祉活動をす
 る状況に至り、2年後目処に現在のセンターから40キロ
 ほど離れた、チョンブリ県アンシラー地区のアンシラー寺内
 に地所を借り(既に契約済み)、約100坪の建屋を建設
 (見積金額220万バーツ:約660万円)し、センターの移設
 をし、建物の半分を障害者全般、もう半分をチョンブリ県
 自閉症保護者の会で使用する計画案件を県に申請し受
 理されました。このことはセンター長が全チョンブリ県障害
 者保護者の会・会長も兼務しているためこの計画となった
 そうな。 

建物は建設後に県に寄付し、その運営費を賄って戴く方
向で申請し現在交渉調整中、この建設資金のため募金活
動等を始めています、(この募金活動等については、私の
会社のホームページ内でも継続し報告させて戴きます)



 いらっしゃいませタイランド